在庫同期機能を設定することで、オープンロジで管理されている在庫数がECショップ側に自動で連携されます。
在庫連携は約10分間隔で実行され、最新の在庫情報と同期されます。
在庫同期機能は、システムの都合により一部のマーチャントを除き開放されていません。
ご利用可否は、商品連携情報の「連携済」タブにて「在庫同期」列の表示有無をご確認ください。
在庫同期の機能の導入により、将来的に入荷実績連携の機能は廃止されます。
在庫同期でできること
1.あるショップで注文があると、最新の在庫数を他の複数ショップに同期する
例. 在庫数10個の商品が、ショップAで2個購入されると、ショップB・C・Dの在庫数が8に更新される

2.入荷・出荷によって増減した在庫数を計算して、各ショップに同期する
例. 在庫が0だった商品で、オープンロジ倉庫に100個入荷した場合、各ショップの在庫数が100に増える

注意事項
- 在庫同期は約10分に1回の間隔で実施されます。対象商品が多いと在庫数の計算に時間がかかり、プラットフォームに反映されるまでに時間がかかる場合があります。
- 在庫同期を複数ショップで連携して、同じ商品を販売する場合、各ショップでの注文タイミングによっては、売り越し(在庫数を超過して販売)が発生する場合があります。
複数ショップで同じ商品を販売していて、非常に短時間で大量に注文が入る可能性のあるSKUや、厳格な数量管理、販売制限が必要なSKUでは、在庫同期は利用しないでください。
- 単一ショップの場合、売り越しの大きなリスクはありません。
- 在庫同期を複数ショップで同じ商品を販売して利用する場合、売り越しの発生を0にすることはできません。ただし、予備在庫を設定することで売り越しのリスクを減らすことができます。
売り越し発生 (在庫数を超過して販売)
例. ショップAで10個売れてしまい在庫数は0なのに、最新の数で在庫同期される前に、他のショップで注文できてしまう(売り越し)

在庫の定義
在庫
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定義
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備考
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フリー在庫
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受注済みの在庫数を実在個数から差し引いた、販売可能な在庫です。
フリー在庫がマイナスの場合、売り越し(在庫数を超過して販売)が発生しているため、不足分を入荷しなければ出荷できない注文があります。(ただし、後述する予備在庫の設定があれば、予備として確保された在庫数を利用することができます)
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フリー在庫 =
配送可在庫 - 受注済の在庫数(引当前含む)
※ ECの注文ステータスが、アーカイブ済みの場合、フリー在庫数が正確な数字で表示されません。
フリー在庫数を正確に反映させるためには、EC側で古い注文を下記のいずれかに更新してください。
・「出荷済みにする」
・「キャンセル済みにする」
・「注文を削除する」
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予備在庫
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売り越し(在庫数を超過して販売)リスクを防ぐための機能です。
フリー在庫から予備在庫数を引いた数をECショップに連携することで、売り越しがあっても、予備在庫分が余った状態でECショップ側を在庫切れにすることができます。
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予備在庫数は、商品に対して設定されます。
複数ショップで同じ商品を商品連携している場合、各ショップに共通の予備在庫数が反映されます。
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同期される在庫
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在庫同期が有効の場合に、オープンロジ→ECショップに送信される予定の在庫数です。
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同期される在庫数
= フリー在庫 - 予備在庫数
例.フリー在庫数 100 / 予備在庫数 10 の場合
100 ? 10 = 90 → 在庫数90がECショップに送信されます。
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配送可在庫
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引当済みの在庫数を差し引いた在庫です。
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配送可在庫
= 実在庫数 - 引当済の在庫数
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在庫同期を利用するための前提条件
在庫同期の機能を利用するには、オープンロジ商品と連携先の商品が、商品連携されている必要があります。
商品連携の方法は、商品を連携するを確認してください。
在庫同期の設定方法
在庫同期を行う前には、連携先の設定が必要な場合があります。
外部連携をはじめる から、「各連携先特有のご案内」 を確認してください。
オープンロジ商品と“未連携”の商品の場合
商品を選択して商品連携する場合
商品連携する商品をチェックボックスで選択し、下部の「◯件の商品を連携する」をクリック
商品連携時に「在庫同期を有効にして連携する」にチェックをつけて連携する

未連携の商品を一括で連携する場合
- 「未連携商品の一括連携」ボタンをクリック
- 一括で連携時に「在庫同期を有効にして連携する」にチェックをつけて連携する
オープンロジ商品と“連携済み”の商品の場合
1.商品連携情報ページ
- 商品連携情報の「連携済み」をクリック
- 在庫同期設定した商品の、在庫同期の項目の「設定」ボタンをクリックし、 商品連携設定ページに遷移

2.商品連携設定ページで、在庫同期と予備在庫数を設定
1.在庫設定の在庫同期の「有効」をチェック
2.必要があれば、予備在庫数を設定
3.最下部の「保存する」をクリック

よくあるご質問
Q.フリー在庫とは何ですか。配送可在庫との違いは何ですか。
A. フリー在庫は、受注済みの在庫数を実在個数から差し引いた、販売可能な在庫です。一方、配送可在庫は、引当済みの在庫数を実在庫数から差し引いた、配送可能な在庫です。

Q. 予備在庫とは何ですか。予備在庫を設定しないとどうなりますか。
A. 複数のショップで販売している商品に対して、売り越し(在庫数を超過して販売)リスクを防ぐために設定する在庫です。ただし、予備在庫を設定しても売り越しのリスクを0にすることはできません。
予備在庫を設定しないと、売り越しのリスクが高まります。(複数のショップで同じ商品を販売している場合)単一ショップのユーザーは、設定しなくても大きな影響はありません(※予備在庫の設定は任意です)
Q.フリー在庫数がマイナス表示されます。どのように対応すれば良いですか。
A. フリー在庫数がマイナス表示される場合、売り越しが発生しています。(売り越し:在庫切れにもかかわらず、販売されてしまっている状態。在庫数に対して販売数が上回った状態。)
下記の対応を検討してください。
予備在庫が設定されている場合
予備在庫が未設定の場合
在庫の入荷を進める
再発のリスク防止のため、予備在庫を設定する
Q. これまで入荷実績連携を使っていました。入荷実績連携の機能はどうなりますか。在庫同期と入荷実績連携の違いは何ですか。
A. 在庫同期の利用開始後は、入荷実績連携はご利用頂けなくなります。
- 入荷実績連携(従来)
- 倉庫に入荷された場合に、ECショップの在庫数が加算される
- 複数ショップで入荷実績連携はできない
- 在庫同期
- 約10分に1回の間隔で、最新の在庫数で複数ショップが同期される
- 注文数・出荷数・入荷数の在庫変動に応じて、最新の在庫数を複数ショップに反映できる
- ショップの商品単位で、在庫同期をON/OFF設定でき
Q.在庫同期を利用する場合、EC在庫数とオープンロジ在庫数に、差異が発生することは起きないのでしょうか。
A. 在庫同期の仕様上、起こり得ます。
差異が発生して困るケースは、EC在庫数 > オープンロジ在庫数の場合です。
EC在庫数 > オープンロジ在庫数の場合、実際の在庫数よりも多く注文が入ってしまう可能性があります。(売り越し)
このリスクを最小限に防ぐために、予備在庫の設定が可能です。
数分間のうちに何百?何千の注文など、非常に短時間で大量に注文が入る場合、在庫同期の仕様上、在庫数がズレる瞬間が発生する可能性がございます。(次の10分毎の処理で最新の在庫数になります)
Q.予備在庫はSKU単位で設定できますか。
A.設定できます。ショップごとの商品単位で設定できます。
ただし、商品単位で共通の予備在庫数が設定されます。
同じ商品に対して、ショップごとで違う予備在庫数を設定することはできません。
Q. 在庫同期が失敗しています。どのように対応すれば良いですか。
ECプラットフォームの設定の問題の場合
在庫詳細ページ、または商品連携情報ページの最終在庫同期日時に表示される、エラー内容を確認し、ECプラットフォームの設定をご確認ください。
システムエラーの場合
対応不要です。オープンロジで原因を特定しますのでお待ちください。
Q. 在庫同期を利用しない場合、販売する在庫数の管理はどのように行いますか。
A. 在庫同期を利用しないとオープンロジの在庫数とは連携されないため、オープンロジの在庫一覧の「フリー在庫数」を参考に、ECプラットフォームの管理画面で在庫数を設定してください。
Q. 複数商品を一括で在庫同期を有効にするにはどうすれば良いですか。
- 商品連携情報の「連携済み」をクリック
- 在庫同期したい商品を複数選択(チェックボックスをチェック)
- 下部の「◯件の商品の在庫同期を有効にする」をクリック